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消化器病診療体制

腹腔鏡下手術とは

傷が小さく、回復も早い腹腔鏡手術とは?

腹腔鏡手術は施設によっては内視鏡手術とも呼ばれています。皆さんが内視鏡と聞いてまず思い浮かべるのは、胃カメラや大腸カメラでしょう。これは腹腔鏡手術ではなく、内科的治療です。

では腹腔鏡(内視鏡)手術とは、どのように行われるのでしょうか?

従来、胃や大腸の手術といえばお腹に20cm~30cmの傷をつけて大きく開腹し、お腹の中に直接手を入れて手術を行っていました(開腹手術)。
腹腔鏡(内視鏡)手術ではお腹を大きく切らずに、5mm~12mmの穴を4~5ヶ所開けます(図1)。開ける穴の数や場所は病気の種類や場所によって違います。次にその穴からポートという筒状の器具を挿入したあと、ポートより二酸化炭素を送り込みお腹を膨らませてお腹の中の様子を観察しやすくします(図2)

図1図2

お臍の傷(ポート)から腹腔鏡(内視鏡の一種)をお腹の中に挿入して胃、大腸、胆嚢などの臓器をモニター(図3)に映し出します。
残った傷(ポート)より、先端がはさみ、電気メス、ピンセット等が付いた長い棒状の特殊な器具(鉗子)を数本、お腹の中に挿入し、モニターに映しだされた胃、大腸、胆嚢などの臓器や周囲のリンパ節の切除を行います(図2,4)
お腹の中で切除された胃や大腸などの臓器は、最終的にはお臍の傷を3~4cmにしてお腹の外へ取り出します。

図3

以上が腹腔鏡(内視鏡)手術の方法ですが、お分かりになりましたでしょうか?

従来の手術で20~30cmお腹を切開していた場合(開腹手術)と比べると、当然患者さんにとっても傷跡が小さく痛みも少ないので回復が早いのが大きなメリットとなります。胆嚢の腹腔鏡手術では術後3日、大腸切除で7日前後、胃切除で10~12日ぐらいで退院可能となります。
一方、デメリットとしては高度な技術が必要であり誰もができる手術ではないことです。また、腹腔鏡手術を始めた時期や、取り組み方によって手術件数は各施設(病院)間によって大きな格差があると言えます。
当院では日本内視鏡外科学会の技術認定医3名が執刀あるいは手術指導を行い、より安全で質の高い手術を目指しています。

外科スタッフ