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消化器病診療体制

小さな傷の胃の腹腔鏡下手術

適応・変遷

小さな傷の胃の腹腔鏡下手術

2007年に胃がんに対してこの術式を導入した当初は、お腹の中で胃を栄養する血管あるいはリンパ節などを切除(リンパ節郭清)したのちお腹に6~7cmの小開腹創を置き、そこから胃・リンパ節をお腹の外に引き出し胃を切除したあと残った胃と十二指腸あるいは小腸と繋いで(吻合)からお腹の中にもどしていました。この術式を腹腔鏡補助下胃切除術(LADG)と言います。 2008年から藤田保健衛生大学医学部 上部消化管外科教授の宇山先生が定期的に来院されるようになり、胃やリンパ節の切除から吻合まですべてお腹の中で行うようになりました。そしてお腹の中で切除された胃やリンパ節はお腹の中で袋にいれて臍(へそ)の3cm位の傷からお腹の外に引き出しています。この術式を完全腹腔鏡下胃切除術(LDG)と言いますが、従来の腹腔鏡補助下胃切除術(LADG)に比べて傷がさらに小さくなることによりさらに整容性が改善されまた痛みなど体への負担(侵襲)が軽減され患者さんのより早い回復が可能となりました。

この術式に対する現在の当院での適応はすべての胃がんの患者さんに行えるわけではなく、stageIA、IBなどの比較的早期の胃がんの患者さんに主に行っています。これまで当院で行った腹腔鏡下胃切除は約400例であり、大腸がんの腹腔鏡手術と同様、日本内視鏡外科学会の技術認定医3名がすべての腹腔鏡下の胃がん手術に携わっています。

また、大腸がんの腹腔鏡手術と同様、何回も開腹手術の経験がある方、あるいは胃がんが進みすぎている方などは腹腔鏡手術が行えないことがあります。

腹腔鏡手術・開腹手術
開腹手術と比べてこれだけ傷の大きさが違うのが分かりますね


胃がんに対する腹腔鏡下胃全摘術を行う宇山・小倉両医師

手術症例数推移

手術症例数推移