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診療体制

消化器内視鏡検査

内視鏡を用いて消化管(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸)をくまなく観察し病気を見つけて診断する方法です。胃カメラ、大腸カメラをはじめとして小腸内視鏡、カプセル内視鏡、バーチャル内視鏡(大腸CTをご参照ください)も行っています。
当院では質が高く、安全で苦痛の少ない検査をより多くの患者さんに提供できるよう日々努力しております。
検査の参考費用はこちらのページをご覧ください。

※上部内視鏡・下部内視鏡・大腸CT検査を受けられる方は、新型コロナウイルスに感染した場合、自宅待機解除日から2週間は検査できません。検査予約をしている場合は下記へご連絡いただき予約変更をお願いします。

お問い合わせ
tel 0586-45-4511
TEL対応時間 13:30~17:00

1.検査の流れ

胃カメラは前日の夜9時以降に食事をせず、当日11時までに外来受付をして頂ければ、即日検査を行い結果説明を受けることができます。

当日検査希望の方、及び紹介先から検査予約をとられている方

1階受付→外来診察→2階検査センター受付→検査→外来結果説明→会計→帰宅

鎮静剤使用についてはこちらをご覧下さい。


1階受付

外来診察

2階検査センター

検査

当院で検査予約されている方(再診の方)

1階受付後、外来診察はありませんので2階検査センター受付までお越しください。

2.上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)について

①上部消化管内視鏡検査とは・・・

口または鼻から内視鏡を挿入して検査をします。食道・胃・十二指腸に発生した潰瘍、腫瘍、ポリープなどの診断をするために行います。組織検査(顕微鏡で細胞を確認する)を行うことも可能です。太さの違いで経鼻内視鏡と経口内視鏡に分けられます。

写真:上部消化管内視鏡検査

②経鼻内視鏡

山下病院では患者さんの負担が少なくなるよう経鼻内視鏡を推奨をしています

写真:経鼻内視鏡

当院が使用している最新の経鼻内視鏡は5~6mmの細さなのに高画質です。

鼻から挿入すると舌の付け根に内視鏡が当たらないので、嘔吐反射(オエッとなること)が少なくなります。

グラフ:嘔吐反射が起こる割合
嘔吐反射が起こる割合

経鼻内視鏡検査前の鼻麻酔では、鼻の穴を広げる効果のあるお薬を使用します。アレルギー性鼻炎の方でも、鼻から検査を受けて頂くことが出来ます

拡張前から10分後までの鼻腔内
写真:拡張前から10分後までの鼻腔内

グラフ

当院で経鼻内視鏡検査を受けた627人のうち、9割近くの方が次回も経鼻内視鏡検査を希望されました。

経鼻内視鏡 Q&A

以前、経鼻内視鏡は画像が悪いと言われました。
数年前の経鼻内視鏡は画質、明るさが口からの内視鏡に比べ劣っていました。現在当院で使用している最新の経鼻内視鏡は全く問題なく、口からの内視鏡と遜色ありません。
経鼻内視鏡は、嘔吐反射が起こりにくい分、胃のヒダの隙間など見逃しにくくなるなど良い点もあります。
経鼻内視鏡の画像
経鼻内視鏡の画像
眠る麻酔とどちらが楽にできますか?
麻酔は患者さんの体質により効きにくいことがあります。
まず経鼻内視鏡を受けていただき、それでも苦痛が強い方は麻酔のリスクを担当医より説明を受けた上で検討ください。
以前、経鼻内視鏡を受けましたが、鼻が通りませんでした。
当院では鼻の麻酔方法の改良に取り組んでいますので、再トライすることをおすすめします。

③経口内視鏡

太さ9~10mmの内視鏡を口から挿入します。経鼻内視鏡を口から挿入することも可能です。より詳しい検査には経口内視鏡が適している場合があります。

④麻酔について

内視鏡検査において苦痛を強く感じる方は鎮静剤の使用が出来ますので、医師へご相談下さい。鎮静剤を使用した場合、検査当日は車・バイク・自転車の運転が出来ません。

鎮静剤使用についてはこちらをご覧下さい。

⑤早期癌を発見、診断するための最新診断法

特殊光観察(NBI,BLI)

狭帯域の観察光を用いることで、血管や表面構造を強調して観察し、食道がんの発見や拡大内視鏡を用いた癌の範囲診断が可能となります。

ヨード

食道がんを見つけるための染色法で、ヨード染色により正常食道上皮のグリコーゲンと反応して褐色に変色し、がんが浮き上がって見えます。

AIM

酢酸インジゴカルミン混合液(acetic acid-indigocarmine mixture:AIM)を胃に撒布します。腫瘍部、非腫瘍部の粘液産生能の違いを利用した染色法で当院では胃癌の発見率を向上させるために導入しています。

⑥胃カメラの年間内視鏡検査数について

下のグラフは2022年の月別上部消化管内視鏡(胃カメラ)の検査数です。 6月から12月は健診シーズンのため待ち時間が長くなることがあります。 主治医とよく御相談の上、定期的な検査をご検討ください。

詳しくは医療統計ページをご覧ください

3. 大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について

大腸内視鏡検査とは・・・

大腸と小腸の一部を観察するために肛門から内視鏡を挿入し、炎症、腫瘍、ポリープなどを診断するために行います。組織検査(顕微鏡で細胞を確認する)を行うことも可能です。当院では鎮痛薬や二酸化炭素を使用することで、より苦痛の少ない大腸内視鏡検査を目指しています。

検査前の処置・食事について

大腸内視鏡検査を行うには大腸の中を空にしなければならず、検査前の処置は必要不可欠なものとなります。排便状態が不十分であった場合、検査時間の延長や苦痛の増強、病変の見逃しにも繋がります。検査当日排便状態が十分でないときは、下剤の服用を追加・浣腸を追加することがあります。
当院では大腸検査専用の食事をお勧めしています。
検査日前日夜と検査日当日下剤を飲んでいただきます。