部門のご紹介

放射線部は診療放射線技師14名が在籍し、単純X線撮影、X線CT検査、超音波検査、X線透視検査などの画像検査を担当しています。
X線被ばくを伴う画像検査では、可能な限り少ない被ばく線量で診断に有益な画像を得られるように留意し、国内の診断参考レベルを参照して調整しています。
技術の向上に努め、正確な画像情報を提供し、患者さんが安心して検査を受けて頂ける環境づくりに努めています。

主な業務内容

一般撮影

一般撮影は、腹痛や四肢の痛みなど訴えたときなどに撮影するX線写真(レントゲン)のことです。
主に胸部X線撮影では肺の状態を、腹部X線撮影ではお腹のガスの状態などを確認することを撮影の目的としています。

CT検査(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)

CT検査は、ドーナツ状の装置に体を入れ、X線管球と検出器が回転しながらデータを収集して、輪切り画像をコンピュータによって再構成する装置です。
CT検査では、造影剤を使用することもあります。腫瘍などの病変部位がわかりやすくなり、腫瘍付近の血管走行や栄養血管を把握することも可能になります。造影剤は比較的安全な薬ですが、体質や持病によって副作用が出やすいこともあるので、以下に該当する方は使用できない場合があります。

  • 以前に造影剤の副作用(吐き気、かゆみ等)が起きたことがある方
  • 喘息の治療を行っている方
  • アレルギー体質の方
  • 腎機能が低下している方
  • 糖尿病治療のための飲み薬を服用している方

大腸CT検査は、内視鏡を使用せずに大腸がんやポリープを診断します。大腸を炭酸ガスで膨らませ、低線量で撮影し、大腸の3D画像を作成することで大腸の中を観察することができます。

  • 64列マルチスライスCT
  • 80列マルチスライスCT
  • 腹部造影検査の横断画像

    腹部造影検査の横断画像

  • 体を横から切った画像(冠状断画像)

    体を横から切った画像(冠状断画像)

  • 3D医用画像処理ワークステーションを用いた3D画像

    3D医用画像処理ワークステーションを用いた3D画像

  • 3D画像2
  • 3D画像3

X線透視検査

X線透視検査は検査部位をリアルタイムに観察しながら撮影します。

胃バリウムイメージ

胃透視検査

ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)検査など、医師、看護師とともに連携して検査を行います。

  • 多目的デジタルX線TVシステム

    多目的デジタルX線TVシステム

胃バリウムイメージ2

ERCP

超音波検査

超音波検査は、超音波を用いて体内の臓器を観察する検査です。超音波を発する探触子(プローブ)を目的部位にあてて検査を行います。放射線による被ばくの心配がないことが特徴で、安心して検査を受けていただけます。
腹部超音波検査では、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓などを調べます。腹部に症状がある場合、血液検査の異常を指摘された場合や、腹部のスクリーニングとして検査を行います。

  • 設備1
  • 設備2
  • 肝腫瘍の低流速血流画像

    肝腫瘍の低流速血流画像

  • 肝蔵,胆嚢,膵臓,血管の超音波画像

    肝蔵,胆嚢,膵臓,血管の超音波画像

  • 組織の硬さをカラー表示した画像

    組織の硬さをカラー表示した
    画像

  • 肝腫瘍に対する造影検査

    肝腫瘍に対する造影検査

乳房X線検査(マンモグラフィ)

乳房専用のX線撮影です。圧迫板というプラスチックの板で乳房を押さえたまま撮影するのが特徴です。乳房を挟んで、薄く伸ばすことで乳腺が広がり、病変がより鮮明に観察できます。乳房を触っても、しこりがわからないような乳がんも石灰化病変として見つけることができ、早期乳がんの診断に有効な検査です。

  • 設備画像
  • 内外斜位方向で撮影した画像

    MLO(内外斜位方向)で撮影した画像。乳房を最も広く描出できます。

主な認定資格

  • 認定技師
  • 胃がん検診専門技師 5名

  • 胃X線読影補助認定技師 1名

  • 超音波検査士(消化器領域)3名

  • 超音波検査士(健診領域)1名

  • 検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 4名

  • X線CT認定技師 2名

  • 大腸CT検査技師 1名

  • 大腸CT専門技師 2名

  • 医療画像情報精度管理士1名

施設認定

  • マンモグラフィ検診 施設・画像認定

  • 大腸CT検査技術施設認定