患者さんの動向
延べ外来患者数
消化器専門病院としての機能が維持・確立されてきております。但し、消化器疾患でも病状の安定した患者さん、また主科が循環器、呼吸器疾患などをはじめ、生活習慣病を持っている場合は、患者さんのお住まいなど、近くの診療所の先生方へ逆紹介を行って参りたいと存じます。

初診患者数及び紹介患者数
紹介患者さんは概ね5~6割を維持しています。
一般外来・在宅医療は「診療所」にお任せし、入院・専門的検査・治療等は「病院」へと役割分担を推進致します。

延べ入院患者数
2018年度は前年比で約300人の増加となりました。
今後も消化器科の専門病院として患者さんに優しい、安全で質の高い入院医療を提供して参ります。

平均在院日数
平均在院日数は年々減少しており、質の高い医療を行っている結果であります。
患者さんのケースごとに退院支援、退院計画を充実させるとともに、関係機関との連携の中引き続き、低侵襲の医療を提供して、一日でも早く元の生活が取り戻せるよう努めます。

消化器内科部門
上部消化管内視鏡検査
口からの内視鏡検査に比べて苦痛の少ない経鼻内視鏡の割合が毎年増加傾向にあります。

上部消化管内視鏡治療
上部消化管ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)は高度な専門技術を要しますが、年々増加傾向にあります。

下部消化管内視鏡検査
2015年12月から外来にて小さなポリープの治療を開始しており「下部消化管内視鏡治療」に分類していますが、それらの数を含めると年間3000件以上実施しております。

下部消化管内視鏡治療
年々増加しており、2017年度より1900件を超えました。高度な専門技術を要する大腸ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)も積極的に実施しております。

大腸CT(大腸仮想内視鏡検査)
大腸仮想内視鏡検査(大腸CT)は、CTC: CT Colonography(CT コロノグラフィ)と称され、保険の適用を受けることが可能となり、年々増えております。高齢者の方には、苦痛を伴わない検査のため、一次検査として勧めております。

消化器外科部門
総手術件数
高齢の患者さんが増える中、他の病気と併せて外科手術に耐えれるか慎重に見極めつつ、出来る限りの努力をして参ります。

全身麻酔
全身麻酔手術は全て麻酔科医の麻酔管理により行われる手術です。

悪性・良性の別

手術症例数
当院には日本内視鏡外科学会の技術認定医が常勤で3名、非常勤で1名在籍しております。麻酔医は常勤1名、非常勤2名の麻酔科専門医で実施・管理をしております。
当院は日本麻酔科学会麻酔科認定病院です。

胃腫瘍切除
この分野では第一人者である藤田医科大学上部消化管外科教授・宇山一朗先生(日本内視鏡外科学会技術認定医)をお招きして、実際に手術を担って頂いております。

大腸腫瘍切除
大腸仮想内視鏡(大腸CT)検査や通常の大腸内視鏡検査によって、病気の発見や、進行度によって、腹腔鏡下手術の適応拡大が進んできております。

胆嚢摘出術

鼠径ヘルニア手術
2015年度より全身麻酔下における腹腔鏡下鼠径ヘルニアを開始致しました。
局麻下切開術に比べ、術後の突っ張りや違和感等が軽減され、QOL(生活の質の向上)の役立つものと考えております。
