消化器の病気を外科的に治療(手術)するところですが、現在では体に負担の少ない手術(腹腔鏡下手術)が多くなってきています。また、難易度の高い食道、肝、胆、膵の手術も行っています。
平成27年度の総手術件数は477例、うち全身麻酔手術は390例でした。※詳しくは「医療統計」をご覧下さい。
手術室
腹腔鏡下胃切除術
手術後の傷あと
腹腔鏡下大腸切除術
手術後の傷あと
腹腔鏡下胆のう摘出術
手術後の傷あと
腹腔鏡下胆のう摘出術
手術後の傷あと
お腹の中から見たヘルニアの穴
胃粘膜の下にできる腫瘍(胃粘膜下腫瘍)は良性から悪性のものがあります。最も多いのは消化管間質腫瘍(Gastrointestinal stromal tumor: GIST)で悪性腫瘍です。当院では超音波内視鏡下穿刺生検と呼ばれる内視鏡を用いた針生検で診断を行った後に治療を行っています。
現在、一般に行われている手術は腹腔鏡下胃局所(部分)切除ですが、腹腔鏡で胃の外側から観察すると同時に、胃内視鏡で胃の中から腫瘍を観察することによって最小限の切除が可能となります。それによって胃の変形が少なくなり胃の機能温存が可能となります。当院では熟練した外科医と内視鏡医によるこの合同手術(LECS)を積極的に行っています。
LECSの一例
図1,2 胃の入り口に近い腫瘍でありLECSでなければ術後に胃の狭窄を起こす可能性があります。
図3 超音波内視鏡を用いた針生検。
図4 胃内腔からの切開。
図5, 6 腹腔鏡の画面