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診療体制

腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術

腹腔鏡法(TAPP法)

鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術

鼠径ヘルニアの腹腔鏡下手術は、胃や大腸や胆嚢での腹腔鏡下手術のやり方は全く同じです。
鼠径ヘルニアの場合は5mmから12mmの穴を3ヶ所開けます[図1]。そのうちの1つの穴から腹腔鏡を入れてお腹の中を映します[図2]。その像をモニターで見ながら、別の2つの穴から入れた手術機器を外科医が操作して、お腹の中からメッシュをヘルニアの穴や組織の弱くなった部分に当てて補強します。

図1図2

腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術の手術手技


お腹の中から見たヘルニアの穴

腹腔鏡手術の長所

  • 傷跡が目立ちにくい。
  • ヘルニアが左右の2ヶ所にあっても同じ傷のまま同時に治療ができる。
  • お腹の中を観察しながら手術を行うので症状の出ていない小さなヘルニアの見落としが少なく同時に治療ができる。

腹腔鏡手術の短所

  • 手術時間が従来の鼠径法に比べると少し長くかかる(約50分前後)
  • 全身麻酔が受けられない方には施行できません。

当院では、患者さんの身体の状態や希望などから、最も適切な手術方法を選択するようにしていますので、手術方法の選択に関しては遠慮なく医師にご相談ください。

ヘルニアの整復に用いる各種メッシュ