※上部内視鏡・下部内視鏡・大腸CT検査を受けられる方は、新型コロナウイルスに感染した場合、自宅待機解除日から2週間は検査できません。検査予約をしている場合は下記へご連絡いただき予約変更をお願いします。
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内視鏡を使わない新しい大腸の検査です。大腸を炭酸ガスで膨らませ、最新のCT装置で撮影することで、大腸の中を観察することができます。大腸の病気が心配、大腸を調べるように勧められているが、「大腸の検査は辛い・危険・怖い」と思っている方も多いかと思います。
この大腸CT検査は、大腸内視鏡検査と比較して比較的楽に、また安全に大腸を調べることができます。
当院では全国に先駆けて、2003年5月末より臨床現場で16列マルチスライスCTと3D医用画像処理ワークステーションを用いた大腸CT検査を始めました。2012年1月には64列マルチスライスCTを導入、2016年6月からは薬事承認された大腸CT用経口造影(コロンフォート内用懸濁液25%®)を使用したタギング法(Fecal tagging)で大腸CT検査を実施しています。2017年1月からは更に高精度の80列マルチスライスCTを導入しました。
キャノンメディカルホームページでも掲載しております。
>> https://jp.medical.canon/products/computed-tomography/ct_colonography_demo
大腸CT検査は、大腸内視鏡検査と同様、腸の中を「からっぽ」にする必要がありましたが、タギング法で下剤の服用量が約1/10(2,000ml ☞ 200ml)に軽減できるようになりました。
経口造影剤を用いて残渣(残便や残液)を標識(札付)する方法で、大腸CT検査独自の方法です。
大腸CT用経口造影を使用することで、
① 少量の下剤で大腸CT検査が可能となります。
② 残渣を高吸収に標識することで、病変との判別が容易になります。
また、標識された残渣を取り除くことができます。(デジタルクレンジング:Digital cleansing)
食の欧米化で大腸がん罹患数(かかる数)が増えています。それに伴って大腸がんで亡くなる方も増えています。
大腸がんは早期に発見,治療すれば死に至ることが少ない「がん」ですが、2016年がん統計予測では、大腸がん罹患数は第1位,死亡数は肺癌に次いで第2位と予測されています。死亡数が多い原因としては
① 大腸がん検診(便潜血検査)受診率が低いこと。全国平均:男性41.4%%、女性34.5%(2013年)
② 便潜血検査陽性者の2次検査(精密検査)受診率が例年50数%と十分でないこと。
の2点があげられます。特に2次検査を受けていないことが問題となっています。
2次検査としては内視鏡検査が主体となっていますが、辛い検査としてのイメージが一般の方々に浸透しているのが現状のようです。2次査受診率を上昇させるためには受診ハードルを下げることが重要で、比較的低侵襲で受診者側の受容性が高いというメリットがある大腸CT検査に当院は積極的に取り組んでいます。
検査前日にタギング法による前処置を行います。検査当日は腸の動きを抑える筋肉注射をした後に、お尻より炭酸ガスで腸を膨らませ、うつぶせ・あお向けの2体位を撮影します。検査自体は5分~10分程度で終了します。
撮影後にコンピュータ(3D医用画像処理ワークステーション)で画像処理を行い診断します。
詳しくはこちらをご覧ください。
マクロ近似の画像で、オーバービューとして全大腸粘膜面の隆起,途絶の有無を静止画像でチェックに有効
注腸BE近似の画像で、大腸全体の外観をチェックします。
大腸管腔内外の情報を同時に観察し、病変と残渣の識別を行います。
2つの動画の動きを比較してご覧ください。
大腸内視鏡近似の画像で、腸管内腔を観察し、腸管粘膜面の変化をチェックします。
2つの動画の動きを比較してご覧ください。
【症例集】こちらをご覧ください。(PDF形式4.62MB)
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