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診療体制

ピロリ外来

ピロリ菌について

ピロリ菌は正式にはヘリコバクター・ピロリという細菌で胃内に生息します。慢性胃炎の主な原因はピロリ菌の感染であり、さらには胃、十二指腸潰瘍、胃がんを引き起こします。日本では特に50歳以上の方で約50%の人が感染していますが、感染は5歳前後に起こり、家族内感染も問題とされています。

ピロリ菌検査

まず上部消化管内視鏡検査を受けていただき、ピロリ感染胃炎の所見がある患者さんには、最も適したピロリ菌検査(内視鏡によるピロリ菌検査や血液検査など)を行っています。検査結果は当日説明させていただきます。

正常の胃とピロリ菌の感染した胃(粘液の付着と発赤を認める。)

ピロリ菌除菌

2013年より除菌療法に対する保険適用が承認され、当院でも胃がん撲滅のため積極的にピロリ菌の除菌を推奨しています。
除菌成功確認のための判定検査は8週間以上経過した後に行っています。
当院の一次除菌療法の成功率は92%です。副作用は蕁麻疹と下痢が5%で重篤な副作用は認めていません。

除菌後気をつけること

除菌をすると胃の炎症が軽くなり胃がんのリスクが減少しますが、100%胃がんの発症を抑えられるわけではありません。除菌後も年に一度の検査(内視鏡・バリウム造影検査)を受けましょう。

除菌前と除菌後

ピロリ専門外来のご案内

保険適用とされている1次、2次除菌治療で菌が消失しない、または薬のアレルギーで除菌治療を受けられない患者さんのため、ピロリ専門外来を2016年6月より開設しました。診察、検査、投薬などは原則、保険外診療(自費診療)になります。

ピロリ外来は毎週木曜日(予約制)。担当:消化器内科部長 松崎一平 医師

料金(一部)

初診 4,114円
再診 1,397円
処方箋料 946円
尿素呼気試験 5,775円
投薬料 約6,000~20,000円

※薬剤は過去の除菌薬の種類や菌の薬剤耐性により患者さんに応じて選択します。